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●スタン・ブラッケージ 映画の極北 メールニュース
NO.9
2002.3.29

○第一回スタン・ブラッケージ回顧展実行委員会開催します!
○スタン・ブラッケージ ハンドペイント作品集「LOVE SONGS」公開決定!!
○「BRAKHAGE EYES」&『DOG STAR MAN』福岡上映決定!
○ブラッケージについて、個人的な思い、受けた影響、作品批評、もろもろを心ゆくまで語っていただくリレーエッセイ『私とブラッケージ』コーナー!第5回は今後期待のシナリオライターの卵、星野出穂さんです。

紹介してほしい情報も受け付けています。
お寄せいただいた実験映画、個人映画の上映会情報などは、ニュース配信の際に流しますので、ミストラルジャパン(info@mistral-japan.co.jp)までお願い致します。

★第一回スタン・ブラッケージ回顧展実行委員会のお知らせ!!

2003年秋からの開催を予定している、スタン・ブラッケージ回顧展 第一回目の実行委員会を4/14(日)に行います。
回顧展の概要説明の後、参加者の方々から意見を頂きながら今後のスケジュールや担当などを決めていきたいと考えます。どなたでも参加できますので、ふるって御参加下さい。

日程:4/14(日)PM2:00〜5:00
場所:小金井市公民館 4F 視聴覚室
(住所:東京都小金井市中町4-15-14/電話:042-383-1184)
場所はJR中央線 武蔵小金井駅南口より徒歩5分
連雀通り沿い、明治屋の2軒先
福祉会館も兼ねている建物なので、看板は福祉会館の方が目立ちます。地図は下記のSiteを参照下さい。
(地図上でも福祉会館前と出ています)
http://map.yahoo.co.jp/pl?la=0&sc=2&nl=
35.41.45.103&el=139.30.23.143&MR.x=3

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ミストラルジャパン 水由章、片山薫
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前2-27-5 カザマビル
TEL:03-3479-7499/FAX:03-3479-7436
info@mistral-japan.co.jp
http://www.mistral-japan.co.jp
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スタン・ブラッケージ回顧展開催に向けての呼びかけ

 2000年に『DOG STAR MAN』が日本で初めて完全版として劇場公開され、フィルム・メディアにおける究極の映像表現としてデジタル世代にも大きな反響を巻き起こした、個人映画作家の巨人スタン・ブラッケージ。50年にも及ぶ映像作家活動の間に制作された約350本以上の作品のうち、日本で正式に公開された作品はわずか20本程度しかないのが現状です。

 しかし日本でも『DOG STAR MAN』以降、2001年に「BRAKHAGE EYES」と題した作品集で、初期の傑作『夜への前ぶれ』『窓のしずくと動く赤ん坊』『MOTHLIGHT』や問題作『自分自身の眼で見る行為』が公開され、改めて映画とは“見る行為”との格闘を強いられることを我々に認識させました。2002年中には、近年のブラッケージのライフワークである近年のハンドペイント作品集をまとめた『LOVE SONGS』の公開を控えています。

 欧米では1990年代後半からブラッケージの作品について再評価が試みられ、パリのポンピドーセンターをはじめとする美術館やアートセンターで特集上映が組まれています。しかし、日本でブラッケージの作品はアンダーグラウンドブームの1960年代後半から70年代はじめにかけて草月アートセンターや国立近代美術館、アメリカ文化センターなどで他のアンダーグラウンド映画と一緒に上映された以外は、オフシアターやシネマテークで単発に上映された程度です。同じアメリカの個人映画作家として著名なジョナス・メカス本人が来日し、何度も特集上映が組まれていることと比較しても、スタン・ブラッケージの多くの作品はほとんどと言ってよい程紹介されていないのが実情と言えます。

 そこで、日本の実験映画作家、アーティストにも多大な影響を与えてきたスタン・ブラッケージの全貌を明らかにし、<映像表現とは何か!、映画とは何か!、個人とは何か!>を改めて問い直す作業を、消費されるだけの映像が氾濫している、この21世紀の冒頭に必要だと考えます。

 2003年秋に、日本でもスタン・ブラッケージ回顧展開催を行うべく、2002年4月から正式に実行委員会を立ち上げ、未だ来日経験のないブラッケージ本人を招聘して大規模な特集上映を是非実現させたいと思います。

 暫定的にブラッケージの諸作品を日本で配給している(株)ミストラルジャパンを連絡先として準備を進めていきます。

 「スタン・ブラッケージ回顧展実行委員会」へ多くの方の参加を募ります。
 どうぞ宜しくお願い申し上げます。

◆ 「スタン・ブラッケージ回顧展」(仮) 概要 ◆

■スケジュール
2003年10月〜2004年春にかけて、日本各地(数カ所)で回顧展を実施。
2003年10月にスタン・ブラッケージ本人を招聘(2〜3週間程度)、講演&レクチャー等の実施。回顧展、講演開催場所:ミニシアター、アートセンター、美術館、大学、専門学校、等。

■プログラム、等
上映作品は全10プログラム、約50本程度の作品の上映を予定。
そのうち日本での未公開作品は約半数以上を予定。
上映フィルムは、欧米の実験映画ライブラリー、(株)ミストラルジャパン、スタン・ブラッケージから提供予定。

■基金、その他
国際交流基金、芸術文化振興基金、その他ファンデーションへの予算申請。
「スタン・ブラッケージ回顧展」(仮)カタログ編集。

■実行委員会について
2002年春に「スタン・ブラッケージ回顧展実行委員会」を結成。準備を進める。
「スタン・ブラッケージ回顧展実行委員会」は映像作家、映画監督、美術家、アーティスト、デザイナー、映像研究者、等によって構成する。
実行委員長、事務局長、実行委員、等の担当を設けて実行委員会運営する。
メーリングリストにて実行委員会議、オフ会による会議を開催。
メールアドレスが無い方への報告書やニュースレターも不定期発行予定。
「スタン・ブラッケージ回顧展」専用のWeb Siteの開設。

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「スタン・ブラッケージ回顧展実行委員会」
呼びかけ人 水由章、片山薫
連絡先:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前2-27-5 カザマビル
(株)ミストラルジャパン内
TEL : 03-3479-7499/FAX : 03-3479-7436
e-mail : info@mistral-japan.co.jp
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スタン・ブラッケージ ハンドペイント作品集
    「LOVE SONGS」 
今夏、BOX東中野にてレイトショー公開決定!!

 ミストラルジャパンでは『DOG STAR MAN』、短編作品集「BRAKHAGE EYES」に続く第3弾として、近年のブラッケージのライフワークであるハンドペイント作品集「LOVE SONGS」9作品を新たに配給することになりました。

 スタン・ブラッケージが1980年代半ばから本格的に連作をはじめた“Hand-painted films”(35mmの映画ポジフィルムをダイレクトにスクラッチし、ペイントを施した諸作品)。1996年に制作された『コミングルド・コンテナーズ』以降、病気による体力的な問題もありスタンのフィルムモグラフィーに実写を含んだ作品は存在していないが、近年でも毎年数本のペースで制作されている“Hand -painted films”は実に美しい。まさに動く抽象絵画である。アグレッシブに描かれた絵具がプロジェクターを通して画面上を揺れ、時に優しく、時に激しく躍動する。

 今回の上映プログラムでは、スタン・ブラッケージの最大の理解者であり盟友フィル・ソロモンと一緒に手掛けた傑作『エレメンタリー・フレーズ』(1994年)も含まれている。この作品はフィルの参加でフォーカスや光の投射具合、バルブ撮影など、画面に様々なバリエーションを施すことによって目くるめく幻想世界をつくり出している。他にはスタン新作の『LOVE SONG』『マイクロ・ガーデン』(2001年)も含まれている。いずれも日本初公開の9作品。

 2001年の新作3本を含めたプログラムは、現在(いま)のブラッケージ探るうえで、またデジタル時代のアンチテーゼとして興味深い作品群と言えるでしょう。

 【上映作品】(合計:64分/全て16mm、サイレント作品)
 『アーサン・エアリー』 2min. 1996
 『美しき葬列』 1.5min. 1996
 『コミングルド・コンテナーズ』 3min. 1996
 『カップリング』 4.5min. 1999
 『LOVE SONG』 11min. 2001
 『LOVE SONG 2』 2min. 2001
 『マイクロ・ガーデン』 3.5min. 2001
 『コンクレサンス』 3.5min. 1996 (フィル・ソロモンとの共作)
 『エレメンタリー・フレーズ』33min. 1994 (フィル・ソロモンとの共作)

【お問合せ先】
 株式会社ミストラルジャパン  担当者=水由章、片山薫
 住所:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前2-27-5 カザマビル
 TEL : 03-3479-7499 FAX : 03-3479-7436
 e-mail : info@mistral-japan.co.jp
 URL : http://www.mistral-japan.co.jp

★「BRAKHAGE EYES」&『DOG STAR MAN』
福岡FMFシネマテーク25周年記念上映のお知らせ!

福岡で個人映画・実験映画の上映活動を続け、3分間8ミリフィルムフェスティバル“パーソナルフォーカス”を主催している「フィルム・メーカーズ・フィールド(FMF)」が、共同で上映スペース〈REEL OUT〉を立ち上げた、今回はそのオープニング上映!『DOG STAR MAN(完全版)』「BRAKHAGE EYES」は九州で初の上映となります。福岡周辺の方はお見逃しなく!

●プログラム
A:『FIRE OF WATERS』『窓のしずくと動く赤ん坊』
  『夜への前ぶれ』
B:『THE DEAD』『思い出のシリウス』『MOTHLIGHT』
  『自分自身の眼で見る行為』
C:『DOG STAR MAN(完全版)』

●日程
4/27(土) 16:00〜A 18:00〜B 20:00〜C
4/28(日) 14:00〜A 16:00〜B 18:00〜C
4/29(月祝)14:00〜A 16:00〜B 18:00〜C

●場所
REEL OUT映写室 tel:092-843-7864(夜間)
http://ayot.tripod.co.jp/reelout

●料金
¥1000

●主催・問合せ
フィルム・メーカーズ・フィールド(FMF) tel:092-851-4474/070-5845-0959

★リレーエッセイ「私とブラッケージ」第5回(星野出穂)

「あの夜に」

その頃の自分は迷っていた。書こう!と決めて飛び込んだシナリオの世界は、いわゆる商業的な、ありきたりのドラマの技法を良しとする場所だった。印象深い、運命的なシーンに“雨”を使う様な、過去何万回と使い回された表現に違和感を持ち、「運命的な出会いのシーンに雨なんかいらない!」と反発すれば「君は甘い」と一喝された。

自分のやろうとしていた表現は一人よがりなのかと、悶々と日々を送るうちに何となくシナリオから遠ざかっていった。

そして二月のある日、私はブラッケージの映画と出会う。

映画館でふと目についた一枚のチラシが妙に印象的だった。家に持ち帰ると、偶然チラシを目にした映像作家である父が「これは俺の人生を変えた映画だ」と言う。それが『DOG STAR MAN』だった。何やら因縁を感じた私は、そのまま劇場である渋谷のアップリンクへと向った。途中、目印になるべき建物は工事中の為姿が見えず、さんざん道に迷い半ベソでたどり着いた私は、その劇場の小さなスクリーンから溢れ出てくる映像に、「これでもか!」というくらいたたきのめされた。

まばたきの瞬間すら惜しいのだ。かつてそんな映画を体験したことはなかった。

光、風景、人間、といった現実が目まぐるしく混じり合い、変化していく。音も、作られたストーリーも、もちろんセリフもないのだけれど確かに映画だった。目まぐるしい画面からは、絶えず生きることの温かさや美しさが溢れていて、現実こそ芸術なのか!という思いが込み上げてきた。未経験の感動と映画体験に頭と心はかつてないほど混乱し、空いたっきりの口が閉じぬうちに場内の明かりがついた。

そのまま、余韻を背負いながらふらふら渋谷を歩いた。歩きながら、いかに自分が「こうあるべき」と決められた狭い世界で悩んでいたのかが解った気がした。もしくは、自分からわざわざつくっていたのかもしれない。そんな思いが剥がれていく。そのうれしさに少し震えた。

こうして、私はブラッケージの映画と“運命的”な出会いをしたけれど、もちろんその日は雨など降っていなかった。

星野出穂(ほしのいずほ)
1977年生まれ。短大、専門学校、シナリオ・センターを経て現在ミストラルにお世話になりながらシナリオと8ミリを勉強中。プロレスを愛し、猫四匹と犬一匹に囲まれて暮らす。

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[スタン・ブラッケージ 映画の極北 ML]
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