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●スタン・ブラッケージ 映画の極北 メールニュース
NO.6
2001.10.26

○ブラッケージについて、個人的な思い、受けた影響、作品批評、もろもろを心ゆくまで語っていただくリレーエッセイ『私とブラッケージ』コーナー!第2回は映像作家、山口卓司さんです。
○スタン・ブラッケージ“Hand -painted films”2002年公開!
○サンフランシスコ・シネマテークにて『THE ART OF VISION』上映!
○ブラッケージ関連ではありませんが、映画上映、本の紹介などのお知らせコーナー。ちょっと盛り沢山です。

◆これまで、メールニュース配信が主でしたが、ブラッケージに関する投稿も積極的に受け付けます。どうぞブラッケージに関して自由な意見交換をお願いします。アドレスは、
stan@freeml.com
メールニュースも引き続き1ヶ月に1回のペースで配信いたします。お寄せいただいた実験映画、個人映画の上映会情報などは、ニュース配信の際に流しますので、ミストラルジャパン(j-mist@pa2.so-net.ne.jp)までお願い致します。

★リレーエッセイ「私とブラッケージ」

第2回『DOG STAR MAN』という存在について

細く骨張った指の持ち主が、自身の股間にその指をあてがい、恥毛のなかで僅かに落ち込んだ線をゆっくりなぞりながらその指はそっと包み込むかのようにして陰核の表面をなぞると、女はそこまでの間に息をするのも忘れていたかのように長い一本の線のような息を吐き、小さな声を洩らした。すると陰唇は開き、鈍い輝きを見せながらその肉は露呈した。その肉は柘榴の果肉のような色を持ち、ぬめりとした油のような水気を帯び、それそのものが絶えず動きながら成長しているかのように見えた。この肉は、その肉を所有する女の一部のようには思えなかった。その肉はそれ独自に在るように思え、そこでふと生成という言葉が浮かんだ。
これは私がはじめて女性の自慰を間近で見たときに思ったことだ。
『DOG STAR MAN』はこれまで4回ほど観た。しかし、そのどれも印象が違った。
なぜなのかと思ったときに、先に述べた肉を思い出した。
『DOG STAR MAN』は、その肉そのもののように思えたし、生成そのもののように思えた。それは絶えず生の根源の輝きを保ちながらも変容を続け、その存在の意味さえ凌駕していくモノなのだと思った。
私にとって『DOG STAR MAN』は、陰唇の中に秘められながらもそこをかきわけて生の輝きを露呈しようとする肉と同様に見えるという点で、映画の範疇から逸脱した特別な存在となっている。
山口卓司
1968年生まれ。映像作家。今年3月、神戸アートビレッジセンターで行われたPERSONAL VISION 2001にて『黄泉がえる日々』(ヴィデオ・78分)を発表する。この作品は、現在福島県立美術館で開催されている『福島の新世代2001』(会期:9月22日〜11月18日)にて、200インチスクリーンを2台を用いた立体映像作品『黄泉がえる日々〜通過編〜』とともに展示・上映している。

http://www.artmuseum.fukushima.fukushima.jp/kikaku.html
※10/28(日)福島県立美術館では山田勇男、黒川芳朱、石田尚志、宮崎淳、水由章らの実験映画の上映と太田曜、越後屋卓司、山口卓司による「美術館と映像表現の接点」と題したトークセッションも行います。詳しくは上記HPにて。

★Stan Brakhage “Hand -painted films”いよいよ2002年日本公開!

スタン・ブラッケージが1980年代半ばから本格的に連作をはじめた“Hand -painted films”(35mmの映画ポジフィルムをダイレクトにスクラッチし、ペイントを施した諸作品)。1997年に制作された『COMMNINGLED CONTAINERS』以降、病気による体力的な問題もありスタンのフィルモグラフィーに実写を含んだ作品は存在していないが、近年でも毎年数本のペースで制作されている“Hand -painted films”作品は実に美しい。まさに動く抽象絵画である。絵筆で丹念に描くのではなく、歯科医の器具等でアグレッシブに描かれた絵具がプロジェクターを通して画面上を揺れ、時に優しく、時に激しく躍動する。ミストラルジャパンでは来年に1994年以降に制作された“Hand -painted films”を9作品公開する。この中には現在、スタン・ブラッケージの最大の理解者であり盟友フィル・ソロモンと一緒に手掛けた大傑作『ELEMENTARY PHRASES』(1994年)も含まれている。フィルは実験映画作家としても評価が高いが、ステップ・プリントの技術者の一人としてスタンのハンドペイントされた35mmポジフィルムを16mmに再撮影する部分を近年担当している。『ELEMENTARY PHRASES』はフィルの参加でフォーカスや光の投射具合、バルブ撮影など、画面に様々なバリエーションを施すことによって目くるめく幻想世界をつくり出している。とにかく“素晴らしい”の一言に尽きる作品である。他にはこのメールニュースNO.2でも触れたスタン新作の『LOVE SONGS』『MICRO GARDEN』(2001年)も含まれている。いずれも日本初公開の9作品。スタンの現在(いま)を知るうえで大変重要なプログラム。お楽しみに!
(水由章)

★伝説の『THE ART OF VISION』を上映!!

サンフランシスコ・シネマテークでは“Brakhage Weekend”と題したプログラムのなかで、11/18(日)PM6:00から『THE ART OF VISION』(1965年)が上映される。この作品は『DOG STAR MAN』の多重焼付の各部分とその組み合せを順次見せていく4時間半の大作。2003年開催予定の日本での回顧展では是非上映を実現させたいと思っている。それまで待てない方は一路サンフランシスコヘ!
http://www.sfcinematheque.org
(水由章)

★映画上映、イベント、本の紹介 

●『浮世物語』情報●

MISTRAL FILM制作、ミストラルジャパン配給、アラン・エスカル監督のインフォグラフィックの到達点『浮世物語』が2001年、完成しました。世界各地の映画祭を経て、2002年に日本公開されます。公開に先駆けて現在開催中の「デザインの風」展で『浮世物語』とともにアラン・エスカルの短編作品が上映されています。御都合よろしければどうぞ足をお運びください。

【デザインの風】展
開催日時:2001年10/6〜11/25(月曜休館)10:00-17:00
場所:東京藝術大学大学美術館 第4室 映像の劇場 
上映日程:『浮世物語』10/30(火)11/4(日)10(土)16(金)22(木) 11:00/14:00
「アラン・エスカル短編集」『イカロスの溺死』『遭難の後で』『かげろう』10/28(日)11/3(土)9(金)15(木)21(水) 11:00/14:00
入館料:一般1,200円
http://www.geidai.ac.jp/
http://www.yomiuri.co.jp/event/

●福田克彦著『三里塚アンドソイル』●

 54年の生涯のうち27年を三里塚で過ごした福田克彦は、三里塚の闘いをわが国最後の百姓一揆、しかも火山灰土(アンドソイル)の百姓一揆だったと位置づける。村とは何か、農とは何かを探求するため、「古村」と「開拓」というシェーマを立て、二つの村の意識構造の差異を、古村における「扶け合い」の精神と開拓における「頼りになるのは自分だけ」という精神としてあざやかに抽出する。そして、農民の内部から自然に出てきた「守る」という思想の深みにゆきつくのである。このことを著者は「保守深層への旅」と名づけている。
 さらに、有機農法やワンパック運動など、空港に反対する農業的根拠を模索する農民たちの思想創造に立ち合い、それを闘争方針として打ち立てていく過程を共感をもって跡づけるとともに、「農の論理」として自らの思想を文明論として結実させようと苦闘した。
日本農業の滅びの地点にあって、地域再建論を含め、「農のもつ通時性で現代を超えたかった」という著者のこの本は、未完とはいえ、戦後史における三里塚闘争の意味を初めて問うた労作である。
 巻末に著者と同時代を共に歩んだ友人・知人115人(水由章の文章も載っています)が綴る「福田克彦落書き年譜」を付す。
(解説=鹿野政直、山根貞男、島寛征、吉田司)          〈文:平原社 渡辺勉〉
 
 書名:『三里塚アンドソイル』 福田克彦著 平原社刊
 体裁: A5判・624頁・ハードカバー 定価4850円+税
 問い合わせ: 電話03-3219-5861  FAX 03-3219-5865まで

★ミストラルジャパンでも取り扱っております。どうぞお問い合わせください。

●くじら山はらっぱ映像パフォーマンス情報●

ここは東京か、と見まごうような広大な原っぱ。ここで毎年、大人の祭りがやりたい!と思う人々が集って『武蔵野公園くじら山はらっぱ祭り』なる祭りが催されてきました。エスニックなアジアやアフリカの屋台、ピエロや風船などの大道芸、ロックから韓国の太鼓まで様々な音楽、保育所のバザーやパレードなど怪しい催しが繰り広げられます。
この野原と林や丘を使って、8ミリと16ミリフィルム映像による野外上映パフォーマンスを行います。元〈光学劇場〉の太田曜氏が率いる造形大学学生グループと、水由章、末岡一郎などの映像作家も参加します。また、今年から新しくできた「だしもの小屋」では片山薫の8ミリとビデオ作品も上映されます。よろしければどうぞ足をお運びください。
日時:11/3(土)4(日)陽が落ちてから

場所:武蔵野公園くじら山はらっぱ(西武多摩川線新小金井駅下車徒歩15分)
http://members.jcom.home.ne.jp/0720032801/HARAPPA/

●国境の歌声を聴く●

〜アフガニスタン、パキスタン境の氷河の麓に住む
ワヒ族をレポートしたビデオとスライドトークショー〜

アメリカでのテロの映像を見て以来、今後の報復、戦争、難民の増加、子どもたちの犠牲、新たなテロへの恐怖、世界や日本の政治が戦争へ傾倒していくさまなどに思いを馳せ、何が自分にできるのか、自問する日々でした。こがねいピースメッセージはおそらく同じように「自分に何ができるのか」と思い悩む人々が起こしたほんの小さなアクションでした。私はピースメッセージに寄せられた、回帰船保育所の親の方々の思いを読み、特に一番若い18才のシングルマザー(回帰船卒所生)の『自分は幼いころから戦争という悲惨を教えられてきた。世界中の子ども達や自分の子どもが、やられたらやりかえすという馬鹿げた過ちを犯さず、平和な中で育っていけるよう願っている』という率直な表現と思いに深く感動しました。(詳しくはメッセージのチラシを読んで下さい)そして駅頭でのビラまきを手伝い始めました。
今回の企画は、まずアフガニスタンやパキスタンなどの人々の暮らしや生活から知りたい、という気持ちから発案し、たまたまテロの起きた時期にパキスタンに居た私の姉(忍)の撮った映像を見ながらの現地レポートを聞こうという会です。どうぞお気軽にお越しください。
(片山薫)

日時:10月28日(日)1時30分〜4時
場所:回帰船保育所(小金井市中町4-4-7)

テロ事件に前後してパキスタン最北部、アフガニスタンの国境まであと数十キロ、というあたりで山登りしていた片山忍です。電気もない、だからテレビもない村はNYの事件がおきた一週間後の9月18日になってもまことにのんびりしたものでした。その様子を映像+トークでご紹介いたします。
イスラム教の中でも戒律の緩やかなイスマイリ派に属するワヒ族の様子、なかでも山登りの最中に採集した「歌と踊り」を中心にご覧いただけます。実際の現地の人の「顔」、戦争報道ではない普段の映像(禁断の「酒」を買ってる様子もあり)を知ることによって意識も行動もまた変わっていくでしょう。
この地域は1999年にやっと外国人に入域許可の下りた場所。6000mの山々の映像はこのビデオが世界初。氷河の美しさ、荘厳な風景、日本ではめったに聞けないワヒ族の歌、などなどを一緒に楽しんでいただけたら・・・と思います。

片山忍 プロフィール
(有)エベレストウエブ 代表 僻地への旅をコーデイネートする。97年には160キロを24時間以内に馬で駆け抜けるエンデユランスライドでも最も過酷な「テビスカップ」を日本人で初めて完走。ドバイでの国際選手権にも出場。今回もアフガニスタンの馬、に乗ってアフガン国境、中国国境を計4つ登ってきた。今年はボリビアの最高峰サハマ山(6450m)の頂上でサッカーをする、という企てにも参加、登頂。来年は4チームあげてチャンピオンシップを開こう、と画策中。
14日間毎日飛行機に乗りつづけて世界一周をした時の写真と話はこちらをどうぞ。
http://www.mish-predy.com/spreport/zigzag/zigzag00.html
問合せ/主催:こがねいピースメッセージ 
TEL/FAX:042-383-0246 haa44380@jnb.odn.ne.jp(中井)
TEL/FAX:0422-39-7644 yousou@bd5.so-net.ne.jp(片山薫)
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