7.保険
撮影で生じる、あらゆるリスクを回避するためには、最終的には適切な保険に加入することが不可欠です。保険は大きくわけて、撮影により加害者になる場合(例えば、ライトを倒して通行人に怪我をさせた)、被害者になる場合(事故でカメラが壊れて、撮りなおしとなった)さらにスタッフの怪我等を保証する物等があります。
ミストラルフィルムで加入している保険を例に説明しています。
●第三者傷害保険(年間加入):
通行人など第三者およびロケセットなどを含む。
●映画保険:(プロジェクトごとに加入):
撮影、ポストプロダクション、コスチューム、小道具、機材等の破損およびそれに応じて生じる人件費を含む制作費損害に対する保証
●特定対象物保険:
撮影対象物(車、宝飾品、高級衣装など)の損傷、盗難などに対する保険
●スタッフ保険:
国の社会保証制度に依る健康保険、労災保険、危険保険、などに100%加入
なお、以上の保険とは別に車両、機材等にもそれぞれ保険をかける事は、いうまでもありません。
日本からのスタッフの皆さんは、怪我、病気、盗難等を含めたロケ中の安全確保のために、旅行損害保険に加入される事をおすすめします。ただし、保険は万一起きる不慮の事故を金銭でカバーするためのもので、安全や法律、ルールを無視した行動を保障するわけではありません。
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