近年、「フレーム」や「インフェルノ」といった極めて高度なヴィジュアルエフェクトシステム(ソフト)の登場により、映像編集の可能性は、さらに大きく広がった。これらのシステムは、「動くフォトショップ」に例えられ、様々なヴィジュアルエフェクトを可能にする。(その効果は、映画『タイタニック』などのハリウッド映画にも、多用されている。)デジタル化された動画は、劣化なしに限りなく合成することがでるので、複雑かつ美しい映像が表現できる。
インフォグラファーとは、「フレーム」や「インフェルノ」などを駆使し、実写や従来のビデオ編集では不可能だった映像を作り上げる、ヴィジュアル・エフェクト・アーティストのことを言う。
「フレーム」や「インフェルノ」は、実に奥が深いシステムなので、インフォグラファーの力量や才能が、映像の仕上がりに大きく影響する。作業時間や作業プロセス、そして完成度の高さにはかなり個人差がある。インフォグラファーは、既存のイフェクト効果を巧みに組み合わせたり、手描きでアニメーションを加えたりと、多彩な映像表現をすることができる。現在、インフォグラファーには、システムの完璧なオペレーションに加え、アーティストとしての感性と技術が求められている。
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